☆歴代天皇(まいり)
進む⇨第2代 綏靖天皇
記紀に伝承される伝説上の第1代天皇。名は神日本磐余彦(カンヤマトイワレビコ)。また始馭天下之天皇(ハツクニシラススメラミコト)という称号がある。鸕鷀草葺不合尊(ウガヤフキアエズノミコト)の第4子、母は玉依姫(タマヨリヒメ)。
記紀によれば、九州高千穂宮よりいわゆる神武東征を行い、瀬戸内を経て畿内に入ったのち、紀元前660年橿原宮(かしはらのみや)にて即位。媛蹈韛五十鈴媛(ヒメタタライスズヒメ)を皇后とし、在位76年、127歳で崩じたと伝えられる。
明治に入り、この伝説(ただし戦前では歴史的事実そのものとされていた)にちなんで、神武即位の日を紀元節と定めて祭日とし、さらに橿原神宮が官幣大社として建設される。
また1940年には、即位2600年(即位したとされる紀元前660年から起算した年数)記念式典が国家行事として開催されるなど、戦前の天皇制イデオロギーの浸透に活用された。