イタリア在住の資産家で、経済的に苦しい立場にある音楽家らを支援してきたチェスキーナ永江洋子(チェスキーナ・ながえ・ようこ)さんが10日、ローマで死去した。82歳。熊本県出身。死因は不明。チェスキーナさんの資産管理人が12日、明らかにした。
東京熊本県人会などによると、1932年熊本県生まれ。東京芸大でハープを学んだ後、戦後初の公費留学生としてイタリアの音楽院に留学。現地で演奏家として活動するうちに資産家のレンツォ・チェスキーナ氏と出会い、77年に結婚した。
同国北部ベネチアを拠点に、才能ある音楽家らを国籍や性別に関係なく援助してきた。03年には自伝も出版。08年の米ニューヨーク・フィルハーモニックの北朝鮮初公演ではスポンサーになった。(共同)
東京新聞