ゴードンさんは1931年、アメリカ・ニューヨーク生まれ。メイクアップアーティストの父親の影響で子役などを経験した後、写真に興味を持ち、朝鮮戦争では空軍の撮影係として従軍。その後、コマーシャルやドキュメンタリーの撮影に関わり、1970年の映画『エンド・オブ・ザ・ロード(原題)/ End of the Road』で長編映画の撮影監督として独り立ちした。数多くの作品を手掛けているが、最も知られているのはフランシス・フォード・コッポラ監督による『ゴッドファーザー』シリーズ。陰影のある照明と琥珀色のノスタルジックな映像で注目を浴びた。また、ウディ・アレン監督の『アニー・ホール』『マンハッタン』『カメレオンマン』なども手掛けており、自身だけでなく、タッグを組んだ監督たちがハリウッドでの地位を確立することも助けた。アカデミー賞撮影賞には『カメレオンマン』『ゴッドファーザーPART III』で2度ノミネートされているが、受賞には至らなかった。1998年には『コールガール』をはじめとする作品で何度となくタッグを組んできたアラン・J・パクラ監督が交通事故で亡くなったことを受け、映画界を引退した。その後、2009年にアカデミー賞名誉賞を受賞している。
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