コーネリウス・グルリット氏は、ナチス・ドイツがユダヤ人から略奪した絵画などを大量に所有していた。2012年2月に脱税事件に関連して自宅の捜索を受け、これまで知られていなかったシャガールの作品のほか、ピカソ、マチス、ルノワールなどの絵画1406点が発見された。ナチス幹部と親交があった画商の父親が1930~40年代に入手したとされる。当初は返還を拒否したグルリット氏は今年4月、専門家チームが本来の所有者を突き止めれば返すことで合意した。同氏に相続人はいないとみられ、略奪が確認されない作品の扱いは不明。
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