腕時計の設計・開発に長く取り組み、セイコーエプソンが69年に世界で初めて発売したクオーツ式腕時計の開発にも設計リーダーとして携わった。91年から01年まで10年間、社長を務め、時計の部品を精密加工する技術を生かしてインクジェットプリンター事業を成長させ、国内首位に押し上げた。会長だった03年に東証1部上場も果たした。05年に長野県で開かれた知的障害者のスポーツ大会「スペシャルオリンピックス冬季世界大会」では運営組織の理事長に就任。指揮者の小澤征爾さんを中心とする音楽会「サイトウ・キネン・フェスティバル松本」の実行委員長も務めた。
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