慶応大卒。講談社で編集者の傍ら短歌を始め、1978年に馬場あき子さんらの歌誌「かりん」創刊に参加。企業人として仕事や家庭を題材にした作品で知られ、2001年、歌集「本所両国」で若山牧水賞を受賞した。他に歌集「長夜集」など、評論「近藤芳美」「宮柊二とその時代」「老いの歌」など。編集者としては多くの学術・教養書を手掛け、94年に「講談社選書メチエ」を創刊。シリーズ「現代思想の冒険者たち」「日本の歴史」などを成功させた。同社学術局長、取締役を歴任した。本紙文化面で06〜08年、出版コラム「本のウチソト表裏」を執筆した。元連合会長の故鷲尾悦也さんは兄。
毎日新聞