大正十五年東京都の出身.昭和二十六年東京大学卒業後,東京大学医学部教授・医学部長を経て,東京大学総長に就任.平成四年四月から平成十六年三月まで日本医学会長を務めた.また,劇症肝炎や腫瘍学の病理研究の業績で高い評価を得た他,松果体分泌ホルモンのメラトニンの発見にも貢献.平成二年には首相の諮問機関として設置された「臨時脳死及び臓器移植調査会(脳死臨調)」の会長代理に就任し,日本の臓器移植に道を開く等,これまでの功績は計り知れない.平成十三年には勲一等瑞宝章を,平成十五年には文化勲章をそれぞれ受章している.
日本医師会