兵庫県出身。明治42年歩兵少尉。浦塩派遣軍司令部付、参謀本部員、朝鮮軍参謀を経て、大正14年ポーランド公使館付武官。昭和8年東京警備司令部付、歩兵第41連隊長、10年第3師団参謀長、12年ハルビン特務機関長、13年参謀本部第2部長、14年中将、第9師団長。17年北部軍司令官。18年北方軍、19年第5方面軍、20年2月北部軍管区併置の各司令官として対米、対ソ作戦の最高指揮官を務めた。ハルビン特務機関長を務めていた13年、ナチスの迫害を逃れてシベリア鉄道でやってきたユダヤ難民の入国を満州国に認めさせ、16年までに数千人を鉄道ルートで天津に逃れさせた。没後の46年戦前の手記を「アッツ・キスカ軍司令官の回想録」として刊行。
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