明治時代の冒険小説作家、SF作家。本名は方存(まさあり)。愛媛県松山市出身。父はキリスト教伝道家で東北学院の創設者である押川方義。弟の押川清はプロ野球の創始者として知られる。出生後、父の布教活動に伴い各地を移転。東京専門学校在学中に巌谷小波に認められ、1900年『海島冒険奇譚 海底軍艦』を刊行、一躍人気作家となる。1908年雑誌『冒険世界』を刊行、軍事愛国冒険小説を多数執筆、冒険小説ブームを巻き起こした。スポーツの振興、私娼の廃絶など多岐にわたって活動したが、晩年は不遇であった。
青空文庫作家別作品リスト:押川春浪